yoakenokantokkのブログ

よあけの焚き火の監督ブログ!

監督コラム❶

2018.11.3


~よあけの夜明け~

もう5年以上前、新宿のとある書店で、ユリー・シュルビッツという絵本作家の『よあけ』という本に出会った。

舞台は湖。湖畔には野営をする老人と孫の姿があるものの、大半は風景の描写のみ。夜が更けて、やがて夜明けが近づく。老人と孫は目を覚まし小さな火を炊き朝食をとる。ボートで湖へと漕ぎ出したところで太陽が顔を出し、途端、周囲が一気に色彩を帯びる…

ほとんど言葉のない美しい絵本だった。

そしてその時、この本のような映画が撮りたい、と強く思った。まさに今回の映画の「種」を見つけた瞬間。

ここから長い長い映画作りの道が始まることになる…

つづく

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=294